アカハライモリは、最強の再生能力を持つ両生類として世界的に注目されています!検索すれば難しい研究文献はいっぱい出てきます📕そこが知りたい方は物足りないはずなので、ここで離脱してください。
飼うことになるまで『再生医療やがんの研究に役立っている』とは知りませんでした。しかも体長15cmほどのかわいいアカハライモリが、私たちの病気を治す研究のために年間数千匹も命を捧げてくれているとは….😭
私は研究文を書きたいわけでなく、ただアカハライモリのことを知ってほしいだけ。そして、ちょっぴりみんなにアカハライモリのことを自慢したいだけ。いや、感謝すべき!
アカハライモリの紹介
- イモリ(井戸を守ると覚える)
- 両生類 ・生息地:田んぼや池
- おなかに赤い模様(毒あり)
- 体長:15㎝前後
- 準絶滅危惧種
写真で見るのが一番分かりやすいかと思います💕
間違われることが多いので一応説明しておきますと…家の壁にへばりついているはヤモリ🦎です😅
再生能力で体を元通りにできる
💁♀️【再生とは】生き物が体の一部を失ったとしても、その部分を元通りに戻すこと
人で例えると、怪我をした時にかさぶたができて自然に治っていくのが再生のイメージです✨
再生する達人たち
【ヒドラ】たとえ体をバラバラにされても成長する⁉️
細長い極小の生き物で、体の大部分が幹細胞でできているのでそれぞれの細胞が新しいヒドラに成長します。しかも、数週間ごとに再生によって体全部を入れ替えているらしい。安全な環境にいる限り、老いることが無く、死なない生物😱
【鹿】枝角が27kg成長する⁉️
オスの枝角(えだづの)は3ヵ月で約27㎏も成長し毎年生え変わります。オス同士の喧嘩や敵から身を守るだけでなく、雪をかき分けて食料を探すのにも使われます。
【ウーパールーパー】殺されない限り傷のほぼ全てを再生する⁉️
一見するとかわいく見えますが肉食系。“殺されない限り傷のほぼ全てを再生する能力がある”と言われており、アカハライモリ同様に医療への適用が期待されています。
再生のチャンピオン
【アカハライモリ】👑再生のチャンピオン
手足やしっぽの他、目・心臓・脳までも傷跡を残さず治せる再生のチャンピオンです!
“トカゲのしっぽ切り”という言葉を聞いたことがありますか?
子供の頃、トカゲのしっぽを切ったことのある方はいませんか?
切れた後は実際には骨まで再生はされず、見た目も継ぎ目がクッキリと分かる状態で再生します。
実はこれ一度きりだそうです!!
一生に一度、断腸の思いで切ったと知らずにごめんなさい🙏🙏🙏
何回でも生えると思ってました💦💦
アカハライモリが凄いと言われるのは変態後も再生するからです!
💁♀️【変態とは】生きものが成長する過程で形態を変えること。
アカハライモリは生まれた時の見た目はまるでウーパールーパー✨3ヶ月後には足が生えて陸に上がって生活する両生類です。
実際の再生能力はというと、、、、
アカハライモリの手足やしっぽは勿論のこと、目・心臓・脳に至るまで、傷跡を残さず治せます!!
背骨を持つ動物の中で、大人(成体)になってからもこれほどの再生能力を持つ生物は他に知られていません。
目の再生は約2ヵ月~半年、手足は約3ヵ月~、心臓は約1カ月といろいろな実験結果によって誤差はありますが、
徐々に再生されていきます。
両生類の多くは、子供(幼体)の頃は高い再生能力を持っていますが、変態して体の仕組みや姿形が変わると、その能力を失われます。
ウーパールーパーは特殊で、変態せずに体の機能は子供のままですが再生能力はそのまま継続されていくそうです。
再生能力の使い時っていつ⁉
驚異的な再生能力を持ちながら、非常に残念な現状を知ってしまいました。
それは自然界で生きていくにはこの再生能力が宝の持ち腐れだということを😅
なぜかというと、自然界では再生している間に生き延びることが厳しいと考えられるからです。
例えば天敵の鳥🦅に後ろ足をちぎられ、片方の目を突かれてつぶれてしまったとします。視界が半分になり、獲物を捕まえたくても足が不自由で思うように動けません💧
自然界のアカハライモリは、餌を2週間程食べなくても餓死しないにしても、2~3ヵ月も動きが不自由だとエサを食べることができないため生き延びることは厳しくなるでしょう。。。。
再生は生き延びるための特殊能力として神が与えたと思いきや、自然界では生かしきれないのが現状だったとは
何とも切ない思いです😢
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自然界では生かしきれなかったこの再生能力は、今では再生医療や癌の研究に大いに役立っています✨✨✨
私は理系の落ちこぼれなのでうまく説明できませんが、アカハライモリの魅力を少しでも知ってもらいたいので頑張ってまとめてみました!
再生の秘密は赤血球にあり✨✨
アカハライモリの再生能力は再生医療として注目されていて、現在のところ
『赤血球に核があって、色々なものを創り出している』という説が解明されています。
赤血球は血液細胞の一種で、肺から得た酸素を血液循環によって体中の細胞に運んでいます。
アカハライモリの場合は赤血球が酸素を運ぶだけでなく、怪我や損傷があった部分に何かしら働きかけて再生していく核が存在しているため、類似品を創ると考えられています。
更に興味深いのは、アカハライモリは『癌』になりにくいことも解明されています。
アカハライモリは腫瘍や癌にならない⁉
人間を含む哺乳類、鳥類や魚類などの脊椎動物は腫瘍や癌を発症しますが、今までアカハライモリが自然発症した事例はないそうです。
人の体は毎日血球や表皮を作り直す生理的再生を繰り返しているので、腫瘍や癌になりやすいと言われています。
癌は細胞が異常に分裂したり増殖し続ける病気なので、人間で癌にならないのは細胞分裂をしない心臓と神経くらいと言われています。
普通に考えれば、成体してからも再生を繰り返すアカハライモリは細胞分裂が活発なため、腫瘍や癌が発症しやすいはずですが、実際は発症事例がありません。
つまり、アカハライモリは腫瘍や癌が発生しない生物ってこと⁉️
これに関しては、異常な細胞を取り除く何らかの機能があると研究者は見ているようです。
参考記事について
【イモリの里の活動について】
イモリの研究には年間約1,000匹必要らしく、社会貢献のため『イモリネットワーク』を設立し茨木県取手市でイモリを育てる活動を長年されています。詳しくは→こちら
まとめ
- 再生とは、体の一部を失ってもその部分を元通りに戻せる
- アカハライモリは手足や目・心臓・脳に至るまで、傷跡を残さず治せる
- 驚異的な再生能力は自然界では生かせず、再生医療や癌の研究で注目されている
- 再生能力としては『赤血球に核があって、色々なものを創り出している』という説が解明されている
- 腫瘍や癌になりにくいのは、異常な細胞を取り除く機能を持っていると研究者は見ている
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